FF7で頻繁に登場する地名に『約束の地』というものがあります。

端的に言えば、神羅カンパニーが探し求めて目指していた場所であり、古代種の目指した場所、さらにはセフィロスも向かおうとした場所です。

しかし、この約束の地に行けると言われている存在は『古代種』のみ。

ですから、エアリスを含めた古代種達は神羅カンパニーに拉致され、約束の地の場所をどうにかして知ろうとしました。

約束の地の存在には明確な定義が存在していませんが、物語の中から『約束の地』がどこだったのかを考えてみようと思います。

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神羅カンパニーの視点

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まずは神羅カンパニーが考えていた『約束の地』について。

神羅カンパニーはプレジデント神羅の考えでは『約束の地は魔晄エネルギーに満ち溢れた場所』だという認識を持っていました。

そこで、各地に魔晄炉を建設し魔晄エネルギーを産業利用するのですが、これって冷静に考えると大きな矛盾が発生しているんですよね。

そもそも、星のエネルギー=魔晄エネルギーな訳ですから、魔晄炉によってエネルギー利用していればその場所にあるエネルギーの総量はドンドンと減少していく計算となります。

そう考えると神羅カンパニーの方法ではいくら古代種から『約束の地』の情報をつかもうとしても、答えにはたどり着けないことになりますよね。

ですが、神羅カンパニーでも特定の人物は『約束の地』によってミッドガルを含めた沢山の人々が本当に幸せになれるという考えが見える部分もゲーム内には登場します。(特にタークスのツォンが顕著です)

セフィロスの視点

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セフィロスも基本的には『約束の地』に関して思っている法則は神羅カンパニーに似ていますが、大きく違っているポイントがあります。

それは北の大空洞こそが『約束の地』だと考えていたという所です。

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ニブルヘイム事件を起こしたセフィロスはクラウドに斬られた後にライフストリームへジェノバの首と落ちていきますが、その後に肉体の再生やメテオの発動場所として選んだのが北の大空洞です。

北の大空洞は元々ジェノバの落下地点であるだけで、古代種の求めていた場所とは異なっている筈です。

しかし、母ジェノバ=古代種といった認識があったことに加えて多くのエネルギーが集まっている星の体内に位置する北の大空洞こそが『約束の地』であるという答えをライフストリームに中で見つけます。(あくまでも推理)

結果的には、北の大空洞でもなかったので、これも約束の地ではありません。

古代種の視点

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かつて星に大勢いた古代種達は『約束の地』を”知っていた”のではなく”目指していた”という所が大きなポイントです。

行きついた者は古代種のみならず全ての人間の至上の幸福が眠るとされている場所でありながら、古代種もまた『約束の地』を求めていました。

しかし、古代種達はそもそも目指していただけであり、知っていた訳ではありません。ですから神羅カンパニーが行ったような行為に関してはむしろ逆効果であり、泳がせて尻尾を掴んだ方がよほどその答えには近づけた筈なのですが・・・。

ちなみに星に詳しいコスモキャニオンの長老ハーゴンは約束の地を死に場所として定義しています。

そしてこられから推測される約束の地とは…?

『約束の地』とは星に還った者が行き着く場所

『死に場所』ー『魔晄エネルギーが豊富』ー『誰も見つけていない』

これらのキーワードを考えた時に共通して浮かび上がってくるのが『ライフストリーム』そのものです。

ライフストリームは星で死んだものが還る場所であり、また新たに命を産む生命の循環です。

ということは死なないと約束の地へはたどり着けないという前提になりますが

エンディングでクラウドが話した

『分かった気がするんだ・・・星からの答え・・・約束の地・・・そこで会えると思うんだ』

という故人であるエアリスに向けたセリフを含めると、その答えはやはりライフストリームが握っているように思えます。

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