FF7での大きな設定として存在するのが『ライフストリーム』という存在です。
ライフストリームについては本編で諸説登場するのですが、一応公式設定も存在しており、物語の”核”になる重要な存在です。
ここではライフストリームについて1からおさらいしようと思います。
ライフストリームとは?
生物が死によって星の中心に還るときに持っていた知識やエネルギーが星に蓄積され、そのエネルギーがまた新たな生命を生み出すというシステム。この精神エネルギーの循環のことを総称してライフストリームと呼びます。
ライフストリームとはリアルに考えると輪廻転生や生まれ変わりに近い意味を持っていますが、少しニュアンスが違うのは、命と知識の連鎖が永遠に続いているという所です。
たとえば、本編の大昔に居た古代種達もライフストリームによって星に還っており、その知識の結晶がマテリアとして存在します。
ニブルヘイムでの回想でセフィロスがFF7の魔法について触れる場面がありますが、古代種の知識をエネルギーとして凝縮した結果がマテリアとなり、その知識を持って魔法が発動する…ということになっています。
また、神羅カンパニーはこのライフストリームに流れるエネルギーに『魔晄エネルギー』という名称を付けて
これを生活のエネルギーとして利用することによって莫大な利益と権力を確立していきました。
ライフストリームを利用することによる問題点
神羅カンパニーが事業として、本来は星の中に存在するエネルギーであるライフストリームを利用することによって、その土地では生命の循環が上手くいかないようになります。
コスモキャニオン発祥の『星命学』とは、このライフストリームに対する研究、知識であり、これらに反対していますが最早世界に敵なしの神羅カンパニーには馬の耳に念仏だった訳ですね。
こういった経緯や魔晄炉の暴走、メルトダウンなど”人間が扱っていいものではない”といった考えを持っている勢力がバレットが結成した『アバランチ』などの反神羅組織です。
実際に巨大なプレートに覆われたミッドガルでは自然がほとんど消滅しており、スラムの教会にのみ『花』が咲いています。
ライフストリームの習性
ライフストリームは星が痛むと、その場所に集まる習性を持っており、さらに星を癒やすと言われています。
この習性はどことなくジェノバのリユニオンに似たような感じも受けますが
ジェノバのリユニオンは本体の本能によって起こる生物的な習性であって、ライフストリームのそれとは異なるものです。
このライフストリームの習性を利用して、巨大な力を吸収しつくそうとしていたのがセフィロスであり、究極の破壊魔法メテオはその為に発動されたものです。
メテオによって傷ついた星はその場所にライフストリームを集めるため、これを全て飲み込む計画がセフィロスにはありました。星の破壊はあくまでも前提であり、星と一体になることこそがセフィロスの真の目的です。
また、ライフストリームに通常の人間が触れてしまった場合、そのエネルギー(膨大な過去の知識など)の影響によって廃人同然になると言われていましたが、セフィロスはジェノバという存在と強靭な精神力によってこれに耐えました。
クラウドはライフストリームに落ちた後、しばらく本編で療養する生活を送ります。
ライフストリームの正体
では結局ライフストリームとはどういった存在だったのかという事になるのですが、個人的には”星そのものの意志”という表現がニュアンス的に近いのかなと考えます。
本編の最後にメテオに対してホーリーが負けそうになった時にホーリーに加勢する形でライフストリームが集まりメテオを退けました。
究極の破壊魔法にはホーリーでしか対抗出来ないと言われていたにも関わらず、星自身が自らを守る為にライフストリームをメテオに向かわせたと考えるのが妥当です。
また、ライフストリームは古代種が探していた『約束の地』であるという説もあり、エネルギーの流れ、あの世、意志、など色々と解釈することが出来ます。
ただし、アドベントチルドレンも含めてライフストリームが人間に対してどういった影響があるのかと考えると、結構な悪影響を及ぼすものだと考えてもいいかもしれません。
超自然的エネルギーというのが正しいのかどうかは分かりませんが、少なくとも神羅カンパニーのような利用をすると甚大な被害を被るだけではなく、星そのものや人間の生活、土地にまで影響するものですから。