FF7のストーリーやエンディングについて
歴代のファイナルファンタジー史上もっとも売れた作品がシリーズ第7作の冠を持つFF7です。
過去の作品では主に中世のような世界が舞台となることが殆どだったシリーズ自体のカラーを大きく変更し、近代文明や機械などと共に、その地に残る古い神話や世界観から”魔法”や”召喚”といったファンタジー要素を組み合わせた初めての作品がファイナルファンタジー7。
同じくシリーズ初のプレイステーションへとハードを移行したことによって可能になった3Dモデリングで、これまで2次元だったFFの世界が新たに3次元として描かれました。
また、この作品のラスボスであるセフィロスはFFシリーズのキャラクターの中でも非常に人気の高いキャラクターであり未だに根強いファンを持つ魅力的なボスの1人と言えるでしょう。
ここではFF7本編の大まかなストーリーやエンディングについて振り返っています。
*ネタバレを含むので未プレイの方はご注意下さい*
FF7のストーリー
FF7は神羅カンパニーを中心にセフィロス、クラウド、そして古代種の末裔であるエアリスと、空からの災厄と呼ばれた「ジェノバ」という細胞生物によって物語の大部分が構成されています。
この世界には星そのものを滅ぼす究極の魔法と言われる「メテオ」
そしてその力に唯一対抗出来る魔法である「ホーリー」が存在しており
前者のメテオは黒のマテリアと呼ばれるものから、発動させる事が出来ます。
そして「ホーリー」は古代種達が過去に星の命と呼ばれるライフストリームを操ることによって起こしてきた正真正銘の魔法です。
FF7では魔法や召喚の力をマテリアを触媒として実現しますが、それはあくまでも神羅カンパニーの技術を含めた科学の力によって維持されています。一方、ホーリーだけは唯一の魔法と言える存在です。
セフィロスという英雄
世界的な企業であり、実質この世界を統べる組織とも言える神羅カンパニー。
独自の私兵部隊などを持ち、様々な権力を有するこの企業には、「ソルジャー」とよばれるごく一部の人間にしかなれない特殊な力を持った戦闘部隊があります。
この中で、史上最高であり最強の戦士と呼ばれていたのがセフィロスです。
ソルジャーになるためには魔晄に対する耐性が元々備わっていなければなりませんが、セフィロスの場合はさらに特殊な環境で育っています。
まず、母親のルクレツィアがセフィロスを身籠った段階で、神羅カンパニーの宝条博士によって胎児の状態のまま当時神羅カンパニーが進めていた、”古代種の復活”という目的を持った「ジェノバ・プロジェクト」の一貫で2000年もの間眠っていたジェノバの細胞を身体に移植されたのです。
ジェノバ細胞との意思疎通をこなしたセフィロスは通常の人間では得られない戦闘力を持って生まれてきました。
しかし、この事実をセフィロスは自覚しておらず、それが後のニブルヘイムでの暴走へと繋がるのです。
クラウドの故郷ニブルヘイムで起きた事件
クラウドの出身はニブルヘイムという田舎の村でした。ここで幼馴染であるティファと育ったクラウドですが、英雄であったセフィロスに大きな憧れを抱いて「ソルジャー」になるという目的でミッドガルへと上京します。
しかし、クラウド自身には魔晄耐性を持っていなかったのでソルジャーにはなれずに一般の兵士として数年後にセフィロス、そして親友のザックスと共にニブルヘイムの魔晄炉の調査に訪れます。
クラウドはいわば一般の兵士にしか過ぎず、セフィロスは英雄、そしてクラウドの親友ザックスはソルジャーでした。
この時の調査はニブルヘイム周辺で強い魔物が現れるようになったことから魔晄炉の異常を調べるという目的でしたが、セフィロスが目撃した魔晄炉の現実は人間を材料としたモンスターの製造実験の現場でした。
元々、ジェノバ細胞を持っていたセフィロスはあまりにも周りとの差がありすぎる自分を不思議に思っていましたが、この実験を目の当たりにしたことで、自分自身も同じように作られた存在であるという事を確信してしまいます。
さらなる証拠を求めて神羅屋敷の宝条博士が残した資料を読み漁ったセフィロスは自分自身が「古代種」であるという思いを持つようになります。しかし、過去に栄華を誇った古代種が神羅カンパニーでは実験の対象として扱われていることや、現在は殆ど迫害を受けているような現状を知ることで、セフィロスの中の何かが壊れます。
その後、ニブルヘイムでセフィロスは暴走し村を焼き払うのですが、この時同行していたザックスとクラウドによってライフストリームへと落とされました。
クラウドとザックスの融合
一般の兵士であったクラウドは元ソルジャー1stだと名乗りますが、実際にはザックスの記憶が混同しているために自己都合によって記憶が曖昧になっています。
まずニブルヘイムの事件の後、クラウドとザックスは神羅カンパニーによって捕らえられてしまい、宝条博士によって実験体としてジェノバ細胞を移植されるなど様々な人体実験を受けます。
ザックスは隙を見てクラウドを連れて屋敷からの脱出を図りますが、途中で神羅カンパニーの兵士達に囲まれてザックスは亡くなります。一方のクラウドはこの段階で魔晄中毒を発症していたので”害はない”と判断されて生き残ります。
呆然となったままミッドガルへと何とか帰ったクラウドはティファと再会しますが、この時にジェノバ細胞が反応してソルジャーになれなかった自分を偽り、親友であったザックスの経歴を語るようになります。(ただし、これはクラウドが意図したものではなくジェノバ細胞がそう仕向けたものです)
その後、何でも屋を始めたクラウドはティファに誘われてバレットのいるアバランチの雇われ傭兵になり、反神羅の活動をしますが、その中で出逢うのがヒロインのエアリスです。
エアリスとの出会いと別れ
ミッドガルの教会で出会ったクラウドとエアリス。エアリスをボディガードをクラウドに依頼し、デート1回の報酬でクラウドはそれを了承します。
エアリスには使命があり、この段階で既にホーリーを発動してメテオから世界を救うという使命を持っていますが、多くはクラウドに語りません。
一方、ニブルヘイムでライフストリームに堕ちたセフィロスでしたが命は失わず、むしろ膨大な星の記憶を吸収して自分自身が古代種よりも格上の存在であることを意識します。
そしてその考えに基づき、黒のマテリアによる「メテオ」を発動させて星ごと滅ぼそうと考えるのです。
星を滅ぼそうと企むセフィロスの敵はある意味最初は正当な古代種であるエアリスでした。
そして、そのセフィロスの意思を汲みとったジェノバの擬態によって、クラウドの目の前に現れたセフィロスの姿をしたジェノバによってエアリスは命を落とします。
これによって、クラウドはエアリスの意思を継いで星を守ることを決意し、仲間と共にセフィロスと対峙するのです。
魔晄中毒の後遺症
クラウドはニブルヘイムの1件で魔晄中毒を持っていました。この魔晄中毒は精神を害するものであり、追われている身だった兵士からも見捨てられるほど重い病の1つです。
さらにクラウドが捕まっていた時のジェノバ細胞が反応し、一時は黒のマテリアを所持していたにも関わらずセフィロスと対峙した時にクラウド自身の手によってそのマテリアを渡してしまいます。
その後、セフィロスはメテオを発動し、クラウドは魔晄中毒の治療の為に戦線を離脱。
大きな精神的ダメージを受けたクラウドでしたが、もう1人のヒロインであり、幼馴染のティファによって本当の”クラウド”を取り戻して、再びセフィロスとの決着を付けに向かいます。
FF7のエンディングについて
エンディングではセフィロスを倒したもののメテオが星を襲う寸前でした。
しかし、本当にギリギリのところでホーリーが発動し、メテオから星を守ったのです。
元々ライフストリームには傷ついた星を修復する力があり、いわばホーリーとは星の命そのものだったわけですね。ホーリーにエアリスの意思を感じ取ったクラウド達は無事に世界を救うことに成功します。
そして500年の歳月が流れ、廃墟となったミッドガルには笑い声と唯一生き残っていたレッド13が幸せそうな住人を見守る姿があるのでした。
*続編アドベントチルドレンはエンディング直後の2年後に起こった事件を題材としています。その為、パーティーメンバーも全員健在です*