FF7のストーリー、およびキャラクター考察になります。
考察対象は親子、父親の宝条博士と、元英雄セフィロスです。
個人的にセフィロスはFFシリーズのキャラクターの中でもかなり好きで、思い入れのあるラスボスですが
宝条博士の印象はホントに最悪ですw
例えばジェノバは他の星の命を食い尽くすという性質を持っており、さらには擬態やリユニオンといった特殊な能力を備えている厄災とも言える生物ですが、それは進化の過程でそういうふうになったと考えれば色々と納得出来る部分はあります。
実際にソルジャーという超人能力にはジェノバ細胞が有効だった訳ですし、生命体として考えれば
「そういう生き物だからしょうがない」
という結論になってしまいます。
ホオジロサメに他の魚や人間を襲うなと言っても無理だし、ライオンに草食動物を狩るなと言ってもそれは無理な話です。いわば自然災害に近い存在なので、、。
しかし、宝条博士はれっきとした人間です。
人間でありながら、狂気を通り越した行動を多数行なってます。
すべての元凶は宝条博士
その生き様はまさにマッドサイエンティストの名がふさわしい神羅カンパニーの宝条博士。
彼の性格設定では研究者としてはジェノバを発見したガスト博士に大きく劣っており、いわばそれがコンプレックスになっています。さらにセフィロスからもその本質を見抜かれており、結果的に宝条博士はセフィロスの父親として行動したことは只の1度もありません。
それどころか
- 胎児のセフィロスを実験台にしてジェノバ細胞を植える
- 父親とも名乗らず、母親をジェノバとだけ告げる
- 古代種ではなかった事を知ったあともソルジャーを量産する
- 陰でディープグラウンドソルジャーなる組織を作っており、自らの手駒にしていた
- 自分自身の欲望だけでオメガと一体になり、星から逃げる計画まであった
っと、経歴を見れば一目瞭然の極悪人っぷりです。しかも何度も言いますが彼は人間です。
例えばFF6にはケフカという狂気の魔道士がいますが、彼は魔道士です。同じくFF5ではエクスデスという暗黒魔道士がラスボスですが、これも同じく魔道士であり、人間ではありません。
そんな中、すべての元凶として生きてきた宝条博士は狂気などという言葉ではもはや片付けられない存在になりました。(特にDCFF7が発売されたせいでその地位は不動のモノに…)
いくら神羅カンパニーが極悪な会社だったとは言えど、タークスやルーファウスのように自らの行動に疑問を持つ者も何人かは存在してます。
それこそ、シドだったり、ヴィンセントやケット・シーはそもそも神羅の人間ですが、善悪をきっちりと判断した結果セフィロスのメテオを食い止めるという明確な目的をもってクラウドを手伝います。
セフィロスの暴走も宝条博士が原因
セフィロスがニブルヘイムで狂気に狩られたのは宝条博士が残した研究資料が原因です。
しかも肝心の解釈が違っており、セフィロスに自分自身を古代種だと思い込ませるような報告書を残していたり、ルクレツィアには一切触れずにジェノバだけが肉親のように感じさせているわけです。
ライフストリームに落ちたセフィロスはすべてを理解しますが、この事件の引き金はあくまでも”宝条博士”から始まっているんですよね。
もちろん、それ以外にも…
クラウドとザックスを人体実験したのも宝条博士。
CCFF7でソルジャーが疑念を持ったのも宝条博士。
ジェノバが蔓延したのも宝条博士。
宝条博士。宝条博士。
どう考えても、お前が悪い
こういう結論にならざるを得ません…(´・ω・`)
憎しみを生むだけの存在
タークスやルーファウスなどには多少の心が見えますし、セフィロスが堕ちる前は英雄に相応しい人物でした。
しかし、それらすべての関わった人物に憎悪を残しただけの宝条は諸悪の根源と言っても過言ではないと思います。
もちろん、研究当初の立場はガスト博士という絶対的な存在がいたので、120%宝条博士だけの責任とは言えないかもしれませんが、その後のプロジェクトを考える上で彼に非があるのは言うまでもありません。
ついでに言うと、最後は悪あがきも悪あがきで、自分自身をジェノバ化したり、脳だけコンピュータに転送などやることなすこと典型的な悪人です。
ちなみに余談ですが、FF7のアルティマニアでは宝条博士は真の黒幕という解釈がなされていたりします…。
これだけ材料が豊富だと、燃料投下も必要ないくらいでしょう。
個人的に宝条博士に救いを見いだせる可能性があるのはFF7REMAKEだけだと思います(;・∀・)
何かしらエピソードがないと、ホントに純粋な悪人で終わってしまいます…。