FF7のストーリー上でもっとも重大な事件だと言える「エアリスの死」
ヒロインであるエアリスが物語の前半終了間際で居なくなってしまうという驚嘆のストーリー展開は当時から賛否両論だったけれど、FF7という作品のシナリオが非常に高いレベルで完成されていたことから結果的には商業的大成功したポイントの1つとも取れます。
ちなみにどこかでも触れたかもしれませんが、当時のPSユーザーやFFファンはエアリスの生存ルートを必死こいて探しましたw
今のようにネットが整っている訳でもなく、便りは友達の口伝という状況です(;・∀・)
何がすごいって結果的にとある方法を使用してバグ技を使用することでエアリスが生きたまま終盤まで進められる方法まで見つかったっていうのはすごいですよね…w
話はそれましたが、ここではエアリスの死について振り返ってみたいと思います。
エアリスの死の真相
エアリスの死は当時の初代PS版ではDISC1の終盤に唐突に起こります。
忘らるる都にたった1人で使命を果たしに向かったエアリスを追っていたクラウド達。
最深部で祈るエアリスを見つけるもクラウドはジェノバ細胞の暴走によって操られそうになる。そんな中、仲間の声に自分を取り戻したクラウドだったが、振り向いた先にあったのは天井から降りてきたセフィロスの正宗によって身体を貫かれたエアリスの姿だった…
っと、ここまではプレイしていれば誰もが見ることになるストーリー上の演出です。
しかし、このエアリスの死には真相が隠れています。
知らない人の為に以下解説。(一部は独自解釈です、ご容赦ください)
- 真相その1・・・エアリスに手を下したのは直後に戦闘になるジェノバ・LIFEである
【解説】
忘らるる都に当時いたのはジェノバ細胞の1つであり、セフィロスの支配下にあったジェノバ・LIFEという存在です。この事件の当時、セフィロスは既に大空洞にて着々とメテオ発動への準備をしていました。
古代種とのハーフであるエアリスは世界で唯一メテオに対抗するホーリーを発動出来る存在だった訳です。
このことから、ジェノバの精巧な擬態を利用してエアリスの殺害を命じました。
- 真相その2・・・何故、セフィロスの姿である必要があったのか?
【解説】
セフィロスにとっての明らかな脅威は当時エアリスだけでしたが、セフィロスには過去に一般兵で名もなかったクラウドにライフストリームに落とされたという事実があります。セフィロスからしてみれば一切の警戒の必要も無いはずの存在=クラウドに傷を付けられたのは警戒に値したのでしょう。
クラウドの体内にあるジェノバ細胞はセフィロスに支配下であることや、その記憶がザックスのものであることは既に知っていた筈。そうなると精神的揺さぶりをかけるために”あえて自分の姿を擬態させた”という可能性が高いでしょう。
- 真相その3・・・坂口氏の手法転換
ファイナルファンタジーシリーズの生みの親である坂口博信氏の身内に不幸事があり、坂口氏はその自分自身が経験したこともゲームに盛り込もうとしたと言われています。
大切な人との別れにどうやって向き合うのか?どうやって乗り越えるのか?といった教訓をゲームに持ってきた訳ですね。これに関してはなかば都市伝説ですけど、狙ってたとしたらめちゃくちゃ凄くないですか?
エアリスの死はセフィロスにどう影響したのか
間接的にはジェノバを利用してセフィロスが真犯人だ!っと考えてしまいそうですけど、よくよく考えるとホーリーを発動させないだけであれば忘らるる都だけを破壊すればよかったのでは?っと疑問になってしまいます。
しかし、ホーリーとはライフストリームそのものであるという解釈からすれば、エアリスという存在を生きた個体ではなく生命として星と1つにしてしまったことで最終的にはメテオから星が守られた訳です。
つまり、悪役の最適解で言えばエアリスは拉致してギ族の洞窟にでも監禁しておいたほうが良かったということです(´・ω・`)
セフィロスは完璧超人だったけど、逆に考えるとエアリスを殺害してしまったのは完全な失敗という見方も出来るというわけですね。