ヴィンセント・バレンタインの過去についてまとめて紹介しています。
本編においてはドラキュラのように棺から登場し、仲間にしてもセフィロスの母を昔好きだった人物。。
っというくらいにしか描かれないが、実は元々ヴィンセントの動きによってはセフィロスが暴走することもなかったと言われているくらい、FF7の過去において神羅カンパニーでは重要なポストにいた人物である。
セフィロスとの共通点も多かったヴィンセントが過去にどんな役割を果たしていたのかをここでは掘り下げてみたいと思う。
元神羅カンパニー”幹部”
ヴィンセントが眠りについたのは宝条博士と当時自分の想い人であったルクレツィアの子供が、ジェノバプロジェクトの過程で実験台にされてしまい、その後、精神的に以上をきたしたルクレツィアを見て、自分自身の罪を感じたことから自分から姿を消している。
当時、つまりセフィロスが生まれる前後ではヴィンセントはタークスの中でも相当な権限があり、古代種の復活を掲げた実験や一連のプロジェクトに”意見出来る立場”として存在していた。
宝条の暴走を止められるのは実質”ヴィンセント”しかいなかった訳であるが、ルクレツィアの変貌に自分自身が嫌気をさしたのかプロジェクト自体から離れてしまった。
ヴィンセントの過去において、またFF7の世界の成り立ちにおいて非常に重要な”セフィロスの誕生”
この歴史を動かす場面に立っていた人間である。
特殊工作部隊タークス
神羅カンパニーにおけるタークスの立ち位置とは
諜報、調査、勧誘、誘拐、暗殺や要人護衛などいわゆる表で処理出来ない裏仕事を引き受ける部署である。
スパイのようなものだと思ってもいいかもしれないが、なにせ神羅カンパニーは世界を牛耳るほどの組織であることから、その活動範囲は非常に大きかったと思われる。
元々、このタークスに所属していたヴィンセントはおそらく、様々な案件で活躍していただろう。
そして宝条博士のプロジェクトに参加していた時の彼の役割は主にルクレツィアの護衛だった。
いわゆる世話焼きをしていて色恋沙汰の話が出るというシナリオは珍しくないが、この段階でほぼ敵など居なかった神羅の要人に護衛が必要だったのかどうかはわからない。
ただ、結果的に古代種だと考えていた生物は宇宙から飛来した「ジェノバ」という全く別のものであったことを考えると、そういったリスク管理が必要だったのかもしれない。
ただし、前述のとおりヴィンセントは贖罪の為に自ら悪夢を見続けていたことから、彼の任務は失敗に終わったと言っていいだろう。
肉体改造をされたヴィンセント
20年という期間を眠っていたにも関わらず、外見に変化がないヴィンセント。
これは宝条博士によってヴィンセントが27歳の時に肉体改造を施されたことに起因している。
抵抗する方法は無かったのだろうか?っと思ったが一応ジェノバプロジェクトに移行してからの最高責任者は宝条博士であり、護衛であったヴィンセントにはそこまで抗う力はなかったのかもしれない。
何よりも重要なのは、実験台になる以前はヴィンセント自身も”普通の人間”であったという点だ。
セフィロスは変えられたか?
このヴィンセントが関わった実験の記録から、自分自身が”古代種”だと勘違いを起こしたニブルヘルムの虐殺。
もし、ヴィンセントがセフィロスに接触する機会があり、ことの経緯を話していたら未来は変わっていたかもしれない。
宝条博士は通常の人間とは比較にならないセフィロスの誕生を成功と捉えていた。
同時にクラウドが行われたようなセフィロス・コピー計画まで発案している。
セフィロス自身は自分の力を理解していなかったし、母のことをジェノバだと考えている。
もし、20年前の幼少期にヴィンセントがセフィロスに宝条博士の行なった実験を告白する機会があれば、セフィロス自身が神羅カンパニーを滅亡させていたかもしれない。
ただ、神羅カンパニーを壊したからと言って、セフィロスの人生が救われる訳ではない。