FF7の神羅カンパニーについての考察です。

*シナリオ上のネタバレがあるので未プレイの方はご注意ください*

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FF7の世界において、実質的に世界を支配している巨大起業「神羅カンパニー」

実際の企業と対比してみようと思っても、ここまで世界中に根を張っている企業は現実世界には見当たらない。

あらゆる分野にあらゆる影響をもたらすFF7の神羅カンパニーとは一体どのような存在なのか?

また、神羅カンパニーが目指していたモノは一体何処だったのかということを考察していきます。

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全てはジェノバ細胞の発見から始まった

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神羅カンパニーには膨大な部署が存在しているが、その中でも特に力を入れていた分野がある。

それはFF7の世界において重要なエネルギーとして用いられている魔晄エネルギーを操るという事。

魔晄炉と呼ばれるエネルギー供給システムを牛耳っている神羅カンパニーはさらなる魔晄エネルギーの効果に注目していた。

そんな中、約2000年前の地層から仮死状態の生物が発見される。そしてその生物に名を付けてその生物を研究し、古代種と呼ばれる人種の復活計画が提唱された。

この計画の発案者はガスト博士(ガスト・ファレミス)であり、神羅カンパニーの科学部門統括である。さらに、ヒロインであるエアリスの実の父親でもあった。

彼は発見した細胞にジェノバと命名するとこのジェノバの細胞を使用して古代種のちからを復活させようと考えた。これがジェノバ・プロジェクトである。

神羅カンパニーに残されていた伝承には古代種のみが行ける「約束の地」には膨大な魔晄エネルギーがあるとされていた。

ジェノバ細胞を利用して古代種の能力を有する人間を生み出せば、さらなる魔晄エネルギーが入手出来ると考えたガスト博士はこの計画を提唱し、魔晄炉の壱号機があるニブルヘルムの神羅屋敷にて研究が進められることになった。

ガスト博士の誤算と逃亡

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ガスト博士はジェノバ細胞を古代種だと考えていた。そしてこの研究には後にセフィロス・コピー計画をすすめる宝条博士とセフィロスの母であるルクレツィアも参加していたのである。

研究を初めて数年後、宝条博士とルクレツィアの間に出来た胎児にジェノバ細胞を埋め込むことによって、特殊な能力を持った子供を作ることに成功した(これがのちのセフィロスになる)

ガスト博士は自分の研究が正しかったと”思い込んで”いたが、セフィロスの母であるルクレツィアが心身に異常をきたしてしまう。

この現象を見たガスト博士は今まで考えていたジェノバ=古代種という認識は間違いだったことに気付いてしまう。

ガスト博士はこれをキッカケに神羅カンパニーから逃亡し、姿を消すと同時に古代種の再生計画は凍結された。

宝条博士によるセフィロス・コピー計画

一度は頓挫したガスト博士の計画は実際に当事者となった宝条博士に引き継がれた。

神羅カンパニー自体は新たに古代種を探すことを考えていたし、セフィロスという強力な戦士を手に入れることが出来た。ジェノバ細胞は古代種ではなかったものの、強力な力を持っている…。

これを軍事的に利用しようと考えた神羅カンパニーは宝条博士にジェノバ細胞を含むガスト博士の研究の後任人事に据えると、新たに人体実験を含めた再研究が行われるようになった(このセフィロス・コピー計画で身体にジェノバ細胞を埋められたのがFF7主人公であるクラウドだ)

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つまり、神羅カンパニーはセフィロスという研究成果を認めた上でその後のジェノバの研究や古代種の捜索を行なったということにある。

しかし、これまでに伏せてきたセフィロスの真実をセフィロス自身が知ってしまうことで、神羅とセフィロスは敵対する関係となってしまうのだった。

宇宙にも手を広げていた神羅カンパニー

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飛空艇という技術はすでに持っていたが、神羅カンパニーは宇宙にも進出しようと考えていた。

そのパイロットとして選ばれた人間が元神羅カンパニーのエースパイロットであるシドである。

シドは元々、神羅カンパニーの宇宙開発部門でロケットの操縦士として採用されていた人間である。

地上だけではなく、宇宙にもライフストリームを求めたのだろうか?

星の命を顧みない戦略

魔晄炉と呼ばれるエネルギー供給システムはそもそもライフストリームと呼ばれる”星の命”である。

つまり、神羅カンパニーの事業は星の命を削った上で自分たちの栄華を保っていたという訳だ。

現実世界で例えるならば”石油”が最も近いのではないだろうか?

無限ではないエネルギーを商売の為に牛耳っているのが神羅カンパニーという企業なのである。

神羅カンパニーの原型

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クラウドたちの時代には神羅カンパニーとして世界中の利権を持っている企業ではあるが、この神羅カンパニーの起源はFF10-2に登場したシンラくんだと言われている。

シンラくんと神羅カンパニーの関係とは?

元々FF10の世界では星の命である幻光虫と呼ばれる生命エネルギーが存在していた。

FF10-2においてカモメ団に所属していた天才少年シンラくんはある時宇宙(FF10の世界では異界と呼ばれていた場所)に膨大なエネルギーを発見するのだ。このエネルギーの正体を調べに宇宙へと向かったシンラくんが発見した星がFF7の星であると言われている。

つまり、神羅カンパニーの創始者はFF10-2のシンラくんだと言っても過言ではない。

古代種の力と神羅カンパニーの誤算

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古代種の力によって「約束の地」で膨大な魔晄エネルギーを求めた神羅カンパニーではあったが、実際に古代種の末裔であったエアリスを捕まえることはできなかった。

しかも支配下においていた筈のセフィロスにおいても自身が実験から生まれた存在だと考えてしまい、暴走。結果的に神羅カンパニーを離れることになる。

あくまでも支配下においてその力を操っていたつもりが、結果的には自分たちが生み出した因果によってセフィロスという悪を生み出してしまったのだ。

まとめ

神羅カンパニーは社長のプレジデント神羅や副社長であるルーファウス神羅を始めとして世界を牛耳る存在ではあったが、その思惑は自分たちが力の及ばないところで求めた力の暴走がおこってしまい、若干残念な企業になってしまう。

シンラくんがどういった思想を持ってこの星のエネルギーを利用しようと考えたのかは描かれないが、時代が進んだことによってねじ曲がったのか、はたまた実はシンラくん自身の意思が受け継がれていたのかは誰にもわからない。

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