FF7最強の召喚獣である『ナイツオブラウンド』の元ネタについて紹介します。
ラウンドアイランドのマテリアの洞窟にひっそりと隠されている召喚獣。
『アルティメットエンド』はほぼ9000以上のダメージが13回連続で繰り返されるオールセブンフィーバーに次ぐ威力を持った攻撃方法であり、マテリアとして言わずもがな最強。
FF7のやり込み要素の1つにもなっています。
今回はこの13回攻撃を行う騎士達の元ネタを紹介。
と言っても、知っている人は多いかもしれませんがしばしお付き合いくだされば幸いです。
元ネタ:円卓の騎士とは?
円卓の騎士とは中世のアーサー王伝説または物語に登場するアーサーとその配下で円卓に座ることを許された12人の騎士のことを言います。
元々の伝説ではアーサー王は5世紀頃に活躍した武人であり、サクソン人(ドイツ系の民族と言われる)を撃退したと言われるウェールズ人(イギリス)です。
いわゆる中世騎士のお話なのですが、実在したかどうかは別であり、様々な逸話が組み込まれています。ある意味ファンタジー色が非常に濃いものなので、FFというゲームのモデルになるには充分かもしれません。
ちなみに、一番良くわかりやすい作品で言うと
ディズニーが配給した少年時代のアーサー王を描いた『王様の剣』
実写版でオススメなのは2004年に公開された『キング・アーサー』という映画です。
(ただし、厳密に言うとキングという言い方自体が歴史的な矛盾があるらしいです。)
で、もう1つツッコミどころがありまして…
実際の円卓の騎士の席は基本的に12人までしか座れません。
これは魔術師マーリンによる選別を乗り越えたものであっても、13という数字にキリスト教上でのイスカリオテのユダ(キリストを売ったとされるユダさん)が演技が悪かったからだと言われています。
考えようによっては12人の騎士とアーサーという解釈で良いのかも知れませんね(´・ω・`)
円卓の騎士はキリストと12使徒の最後の晩餐がモデルになっているとも言われており、お話自体もやや複雑です。
まあFF7に関してはそこまで突っ込んだ描写もなく、ひっそりと隠し召喚獣として登場するだけですが…。
有名な騎士
円卓の騎士で有名なところを言うと
- ランスロット
- ガウェイン
- ガラハッド
などがゲーマーには馴染みがあるかもしれません。ガラハッドはスクウェアとエニックスがくっつく前に
初めてのフリーシナリオRPGとして発売されたSFCのソフトである「ロマンシング・サガ」にも登場します。(正確にはガラハドの名前)
そうです。あの有名なねんがんのアイスソードの男がガラハドですw
ついでに言うと、FF5でギルガメッシュが探しまくっていた封印城クーザーにあるエクスカリバーもアーサー王伝説にちなんでいます。
ついでの番外編オーディーンのモデル
意外と勘違いされやすいですが、オーディーンはアーサー王伝説とはまた別の北欧神話です。
オーディーンの元ネタはむしろアーサー王が撃退したといわれるゲルマン人などが崇めていた神であり、主神です(つまり神々の王様。オリンポスで言えばセウス)
オーディーンは神々の世界であるアースガルドの主神して英雄ではあったものの、最後はラグナロク(終末戦争)においてフェンリルという化物に食べられます。。
ここでピンと来る人も多いでしょう。そう。ラグナロクという言葉も元ネタは神話です。
グングニルはオーディーンが使用したと言われる槍の名前であり、ラグナロクは神々の終末戦争を意味します。
因みに殆どのシリーズで登場カットシーンに現れる馬もそのまま元ネタの愛馬であるスレイプニルを表現していると思われますが、斬鉄剣は創作です。神話には基本的に登場しませんw
様々な神話からモデルを用いている
というわけで、ナイツオブラウンドの元ネタ紹介でしたが、番外編でも書いたようにFFの世界に登場する語句やキャラクターには結構な頻度でモデルとなる神話や叙情詩があったりします。
興味のある方は気になる単語をそのまま調べて見て下さい。結構色々な元ネタが登場すると思います^^
最後の騎士王でアーサー王と円卓の騎士が出てきました。